LIFE STYLE

2023.03.18

あらためて 掛けふとんのことQ&A

あらためて 掛けふとんのことQ&A

毎日使うものなのに、意外と知られていないおふとんのこと。
正しいしまい方やお手入れの方法など、季節の変わり目になるといろいろ
気になりますよね。
「掛けふとん」についてあらためて素朴な疑問にお答えします!

Q1:
そもそも掛けふとんにはどんな種類がありますか?

 A:大きく分けて3種類です。

一般的な掛けふとんは、最も厚手の「掛け」、中間の厚さの「合掛け」、一番薄手の「肌掛け」と、厚さの違いによって大きく3種類に分けられます。さらに中綿の素材には、綿、麻(リネン)、真綿(シルク)、羽毛、羊毛、キャメル(ラクダ)、ポリエステルなど、さまざまなものがあります。

Q2:
冬に使った掛けふとんをしまう時、どんなことに気を付けたらいいですか?

 A:しまう前に必ず丸洗い。収納は羽毛の風合いを大切に。

汚れが残ったまま長期間しまっておくと、汗や皮脂が酸化して黄ばみの原因に。黄ばみは生地を硬くし、傷みやすくなります。また掛けふとんはかさばりますが、小さく畳まないように。特に羽毛ふとんの場合は圧縮袋は厳禁です。羽毛が潰れてせっかくの風合いが失われ、ふとんの寿命を縮めかねません。収納場所の湿気にも細心の注意を。通気を確保し、重ねて収納する場合は羽毛ふとんを一番上に。

Q3:
収納前に掛けふとんを洗いたい。家庭用の洗濯機で洗っても大丈夫?

 A:結論から言えばNOです!

ご家庭の洗濯機に入らない場合が多く、しっかり洗ってすすぐのは難しいと思います。もしも洗えたとしても乾燥に時間がかかり、内部に雑菌が増殖して大変なことに。コインランランドリーの大型洗濯機でもドラムの中で浮いた状態となり、しっかり洗えません。生地を傷めやすいタンブラー乾燥もやめたほうがよいでしょう。お洗濯はやはりプロに任せるのがおすすめ。ただし、薄手の肌掛けのようなウォッシャブル表示のあるものなら自宅で洗っても大丈夫ですよ。

Q4:
掛けふとんの重さと軽さ。
寝心地に影響は?

 A:軽い掛けふとんは断然、身体が楽です。

眠っている時にもっとも身体が楽なのは軽い掛けふとん。圧迫感が少なく、呼吸が楽ですし、寝返りもしやすいという単純な理由です。ただ、重さのある掛けふとんの方がよく眠れるという方もいます。基本的にお好みで選ばれるとよいのですが、もし肩こりなどのお悩みがある場合は、掛けふとんの重さを見直してみるのもいいかもしれません。

Q5:羽毛ふとんは一年中使えますか?

 A:もちろん使えます!

季節に合わせて、本掛け合掛け肌掛けを使いましょう。羽毛ふとんは、実は吸収性と発散性に優れ、蒸れがほとんどないため、一年中快適に使えます。最近では熱中症対策として、一晩中エアコンをつけて眠る方も増えています。お休み中に体を冷やし過ぎないためにも、夏には羽毛肌掛けが大活躍してくれますよ!

Q6:
掛けふとんの肌触り、素材ごとにどんな違いがありますか?

 A:素材だけでなく、側生地の糸の細さや織りによっても変わります。

側生地の素材でほぼ決まる肌触り。柔らかさではシルクが最高ですが、水や紫外線に弱くメンテナンスが難しいというデメリットも。ポリエステルも柔らかいものの、通気性が悪く蒸れやすいのが難点。水でのお洗濯ができて常に清潔さを保てるというメンテナンス性とのバランスで考えれば、細番手の綿糸で織られた側生地が最高です。究極の柔らかさを求めるなら、薄手であることも重要。軽さを求めるなら平織り、なめらかさではサテン織りがよいでしょう。