STORY

2023.12.13

\\徹底対談//もっともっと知ってもらいたい ギャッベとチベタンの話

\\徹底対談//もっともっと知ってもらいたい ギャッベとチベタンの話

伝統的な織り方といえば

小 やはりチベタンの代表的な柄といえば虎ですか。

土 ノルブのブランドロゴにも使っていますが、虎は特別なものです。でも、実は       
  チベット に虎はいないんですよ。

小 いないはずの虎が大きな意味を持っているって不思議です。

土 インドや中国など、近隣諸国の影響があ るのだと思います。宗教的な意味が強 
  く、 お寺の壁画などにも描かれています。

小 ギャッベといえば、遊牧民たちが自分の家 で使うものをその家の奥さんなどが
  織る のが伝統なんですが、チベットでも絨毯は 自分たちで織るんですか。

土 いいえ。もともとは、絨毯織りの職人さ んが家々を回って、その家の絨毯が織
  り上 がるまで滞在します。その間、寝る場所と食事を提供してもらい、織り上
  がったら別の家に移動してまたそこで織るんです。

小 え~っ! 面白い。

土 似ているようで、いろいろ違いがありますね。

現地を見てはじめてわかること

小 そもそも土崎さんとチベタンラグとの出会いって何がきっかけだったんです
  か?

土 父が若い頃にバックパッカーとして世界を 回ってチベットにどハマりして
  (笑)。大好 きなチベットの文化を日本に広めようと、自分の会社でラグを扱う 
  ようになりました 。母までもラグを集め出して、気がつけば家の中がチベット  
  だらけ。

小 ご両親の影響だったんですか。チベットい いですよね。僕も大好きです。

土 物心つく頃にはすでに家じゅうチベットの ものであふれていたので、当たり前
  に身近にあるものという感じでした。小学校に上がる前からチベットに何度も  
  連れていっ てもらってましたし。

小 うらやましい~。土崎さんにとってチベタ ンラグの魅力って?

土 本当の魅力に気づいたのはここ 、年のことじゃないかな。厳しい環境の中で
  たくましく生き抜くチベットの人たちを見ていると 強い生命力を感じますし、 
  そんな 人々が信念を守りながら織る伝統的な絨 毯には、想いや誇りを感じて
  熱い気持ちになります。

小 そこには僕もすごく共感します。

土 やっぱり現地見るって大きいですよね 。 小野さんとギャッベとの出会いは?

小 学生時代にバックパッカーでイランに行ったんですが、その時は絨 毯なんてま
  った意識していませんでした。会社員になって父に誘われて軽い気持ちでイラ
  ンに行き、 わけもわからないまま 枚ぐらい選んだんだけど、いま思えば
  まったくダメな買い付けでした(笑)。

土 じゃあ、ギャッベの魅力に気づいたのはその後?

小 そうですね。現地で実際に使っている様 子を見たり、職人さんの技を間近で見
  たりすると、やっぱ、すげーっ!てなりますよね。目の前に広がる風景と描かれ
  た柄が同じなのも感動します。昔からのものはとくに、遊牧民の自由な発想で
  自分たちが楽しいと感じるものを織り込んでいるから一枚一枚表情が違う。そ
  こから「これだ ! 」という一枚を探していくうちに、ハマってしまいました。

 

未来につなげるためにも 伝えていく

土 現地に行って織り子さんに「いつも丁寧に 織ってくれてありがとう」と気持ち  
  を伝えると、「私たちの織った絨毯を日本のみなさんに紹介してくれてうれし  
  い」と言ってくれるんです。そのやりとりをお客様に話すとお客様も喜んでく  
  ださる。そこが僕にとって一番うれしい瞬間ですね。

小 ギャッベの市場は規模が大きくて、そういう交流はなかなかないのでうらやま  
  しいです。ギャッベは日本でもすっかり有名になりましたが、まだまだ 知らな  
  い方も多いので、たくさんの人に知ってもらいたいと各地でイベントを続けて  
  います
  初めて知ったという方が感動してくれると僕もうれしくなります。

土 好きという気持ちを大切に、これからもより多くの人に伝えていくことを僕ら
  なりに楽しく続けていけたらいいですね。

小 年々、職人のなり手が不足して、技術が どんどん下がってしまうという課題も  
  あります。 僕らが直接できることは 少ないけど、伝統や文化とともに次の世代  
  に繋げる努力も大事。

土 そうですね。いまうちの息子が小4なんですが、そろそろチベットに連れて行
  こうかなと思ってるところです(笑)

小 うわ、いいなあ。僕も連れてってほしい!

土 タイミングが合えばぜひ一緒に行きましょう!