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2022.11.11

【岡崎の楽しいよりみち】丸石醸造株式会社

【岡崎の楽しいよりみち】丸石醸造株式会社

2023年から大河ドラマ『どうする家康』が始まりますが、その名も「徳川家康」「三河武士」というお酒を昔からつくってこられた地元の蔵元。おしゃれな「二兎」というお酒も大きな話題になっています。

 小野ふとん店から車で10分。国道1号線を北に入った小さな道沿いに、どっしりとした黒壁の酒蔵があります。元禄3年創業の丸石醸造。東海道を往来する人々から手法を伝え聞き始まったという日本酒造りを330年余にわたり受け継いでいます。

地元で長く愛される「長誉」「三河武士」「徳川家康」と並び、丸石醸造でいま人気のお酒が「二兎」。二匹の兎が向かい合う可愛いラベルが目印です。

 「名前より先にすぐ覚えてもらえるんです」と話すのは「二兎」の生みの親、18代目社長の深田さん。時代を見据え、東京や海外でも受け入れられるお酒を作りたいと、杜氏さんたちとともに新しい日本酒の開発に取り組み、味と香り、酸味と旨味、重さと軽さ、二律背反ともいえる特徴をバランスよく備えた独特の味わいを実現しました。

作り手はわずか4人。量に限りがあるため、「二兎」は完成にいたるまでお世話になったという岡崎市内にある荒川酒店のみでの販売となりますが、蔵に併設の直売所「醸庵」では限定酒や、日本酒を使ったお菓子や果実酒などを販売。

 江戸時代から醸造が盛んな三河地方。岡崎が誇る歴史ある酒蔵をぜひ訪れてみてください。