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2022.12.01

しゃちょーの好奇心!

しゃちょーの好奇心!

㋔寝具選びでは肌触りがすごく大事なんですが、もっとも肌に近いものといえば  パジャマですよね。それで良いものをずっと探していて。スマイルコットン®に出会って、あまりの柔らかさに「何これ !?」とびっくりしました。

㋕その柔らかさがスマイルコットンの一番の特長です 。何度洗っても硬くなりにくいんですよ。

㋔普通のTシャツは洗濯すると肌触りが硬くなりますよね。

㋕洗濯するとゴワッっとしてきますよね。あれは水分を吸うことで繊維自体が締まって強くなる特性があるからなんです。しかも一度そうなると元に戻りづらい。 スマイルコットンは 「カシミヤのような肌触り」をコンセプトに、糸の撚りに着目して開発しました。

㋔なぜあんなに柔らかくなるんですか?

㋕糸は綿の繊維を撚ってできていますが、それをゆるく解いて撚りを少なくすることで肌との擦れも減り、 カシミヤのような柔らかさが生まれます。さらに繊維と繊維の間に空気の層ができるので 、 保温性や乾きやすさにも優れています。

なるほど。デイリーに使うには最適ですよね。でも、柔らかさと強さって両立しますか?

㋕戦後、メリヤスの生地製造の工場からスタートしています。織物は縦横の糸を織るのに対しスマイルコットンはループ状のメリヤス編みでできているので伸縮性に富んで、生地としての破裂強度や耐久性もしっかり保っています。

㋔会社を継いだ片山さんがご自分の代になって新しく挑戦されたことはありますか?

㋕父の代まではとにかく生地づくりに徹してきて、それを製品にするのはデザイナーの仕事だという考え方でした。でも僕は、生地を形にすることでより多くのお客様に見てもらえるはずだと考え、製品に仕上げてブランディングするまでを手がけるようにしました。

㋔見せ方や伝え方を変えていったんですね。

㋕そうです。でもそれは決して父のやってきたことの否定ではなく、アプローチが違うだけ。目指すゴールは同じです。大学を出てすぐ工場に入った父は、取引先からのリクエストに応じた品質の良い生地作りに徹していましたが、僕は繊維関係の商社で生産と営業を経験したので、どんなに良い生地でも製品にしないと特性が伝わりづらいということに気づくことができました。

㋔羽毛ふとんも、昔から値段の高いものほどたくさん羽毛を使って暖かさをアップさせるのが常識。でも僕自身、暑がりで、重いと体にも負担がかかる。そこで羽毛ふとんの本当の価値って何だろうと考えました。じゃあ良質の羽毛を使えば軽くて暖かいし、それをセールスポイントにすればいいじゃないかと。僕の代からは常識を疑ってみる視点にも着目していきたいと思っています。

㋕どんなものを作るにしても、やはり世の役に立たなければダメですね。会社として持続させるためには利益はもちろん大事ですが、ものづくりをしている以上、使っていただいて喜ばれることを何より大切にしていきたいですね。

 

㋔片山さんってパワフルですよね。

㋕何かを始める時、周りを見てから動き出す人と先に動いて走りながら考える人の2通りあるとしたら、僕は間違いなく走りながら考えるタイプ。迷ってる暇はありません。

㋔僕も考えるよりまずはやっちゃうタイプなんですごく共感します。そんな片山さんが最近ワクワクしていることって何ですか?

㋕いま興味のあるテーマは「健康」。ものづくりに携わる立場として健康に寄与する商品の開発に指名を感じます。仕事じゃないことで答えられるといいんですけど…やっぱり仕事のことになっちゃいましね(笑)

㋔僕も仕事のことでいえば、世の中の価値観を変えていけたらと思うことがあります。たとえば、ぐっすり眠れないと言う人に、うちの枕を使ってみて!とただ言っても買いに来てくれる人は多くなくて、枕なんて…と思われている。そういう意識を変えていくにはどうしたらいいと思いますか?

ものを作るだけでなく、最終的にどう伝えるかというところまでを考えないといけないのでしょうね。…YouTubeで小野さん自身が自分の言葉で説明をするとか。

㋔僕が?

㋕トップに立つ人間がそうすることで信用の担保になります。良いと思うものは誰かに任すより自分で伝える。これからはそういう時代だと思います。

終わり

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