うまく花を活けられない。世話をするのが難 しい。そんな理由で花を遠ざけてしまうのはもったいないことです。ほんの少しの工夫を知れば、 花はぐっと身近なものになります。

例えば、活け方に困ったら花瓶を見直してみましょう 。間口の小さいボトル状の 花瓶は、花が映えやすい形状。シンプルな一輪挿しでも様になります。逆に間口が広い円柱状の花瓶は活ける難易度が上がります。

切り花の水揚げをする際は、茎を斜めにカットすると吸収が良くハサミを使う力も要りません。花の種類によっては茎の中に白いワタが詰まっていることも。ワタは 吸水の妨げになるので、ハサミやナイフの先端で取り出しましょう。

高温多湿の夏は生花にとって過酷な季節。そんなときは、浮かべる・散らすという方法も楽しみ方のひとつ。また、枝ものは夏でも比較的長持ちしやすく存在感も涼やかです。