LIFE STYLE

2025.06.09

オーカジェラート【岡崎の楽しいよりみち】

オーカジェラート【岡崎の楽しいよりみち】

小野ふとん店より

岡崎市では乙川を中心にその周辺エリアの活性化を目指す取り組みが進んでいます。これをきっかけに一昨年オープンしたのがこちら。岡崎で50年以上続く食品卸売会社の「マルサ」が手がけるジェラート店です。愛知県で採れる豊富な果物や野菜の味が楽しめます。

岡崎市の中心を流れる乙川とその周辺は、整備された散策路の沿道に個性的なお店が続々とオープンする、いま注目のエリアです。「オーカジェラート」もそんなお店の一つ。温暖な気候と肥沃な土地に恵まれた三河地方を中心に、愛知県で生産される 厳選した素材だけを使ったジェラートが好評です。

父が始めた食品卸の会社を15年ほど前に継いだ櫻井喜朗さんが、県内で栽培される野菜や果物、そしてそれらを大切に育てる農家や生産者のことを多くの人に知ってもらいたいと始めたお店で、コンセプトは「農家さんの顔が見えるジェラート屋」。

30種類ほどあるフレーバーの中から、店頭には常時10種類ほどが並びます。カカオ豆から作りあげるクラフトチョコレートのほか、コーン、梅、ほうじ茶、いちじく、きなこなどジェラートとしては珍しいものもいろいろ。特に人気なのは梨で、豊田市の農家が育てる幸水や豊水などからその時々に一番おいしい品種を選ぶというこだわりよう。

「父の代から長年、食材を扱ってきましたが、まだまだ新しい発見や学びがあります。うちはどこまでも農家さんあってのジェラート屋。愛知県には小さい規模でも丁寧に生産をしている農家さんがたくさんいることを知ってもらいたい」と櫻井さん。いまも毎日のように農家や生産者のもとへ直接足を運び素材を吟味。ジェラートを通じて、育てた人の思いを伝え続けています。

1.桜の名所、岡崎にちなんで店名を「オーカ」に。豊かな実りを謳歌するという意味も込めて。
2.ケースの中のジェラートには、素材、産地、生産者の情報まで表示しています。
着色料などは一切使用せず、素材そのものの色だけでこんなにも鮮やか。
3.西尾市の朝日園製茶、額田郡幸田町の平岩農園など、農家の紹介も積極的に行っています。

ジェラートのレシピは、三ツ星ホテルの料理長だったシェフ (写真左・現在は店長)に一任。右は櫻井喜朗さん。