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2025.09.20

【事例】羽毛ふとんリフォーム【シングル１枚　→　シングル１枚】【足し羽毛無し】

みなさまこんにちは！愛知県岡崎市の小野ふとん店でございます。
小野ふとん店では年間およそ600件程の羽毛ふとんリフォームをお受けしております！たくさんの案件から、これから羽毛ふとんリフォームをご検討されていらっしゃる方のご参考のために、お客様にお願いして事例をご紹介させて頂いております。

今回お持ち込み頂きましたのは【シングルサイズの羽毛ふとん１枚をシングルサイズの羽毛ふとん１枚】にリフォームしたいというお客様。

こちらがお持ち込み頂きました羽毛ふとんです。

なんだかスッキリした見た目の羽毛ふとんです。そうなんです、こちらの羽毛ふとんには、キルトの縫い目が無いのです。【熱融着キルト】という特殊なキルトなんですが、長年ご使用頂いていると、融着部分が剥がれてキルトが機能しなくなって、マスとマスが繋がって大きなマスになってしまうことがあります。今回、お持ち頂いたおふとんも、融着部分が剥がれてしまって、大幅に羽毛が偏ってしまった状態でした。

羽毛ふとんの側生地の一部を解き、羽毛を少しだけ取り出して透明な筒に移して現在の羽毛の状態を診断します。

【診断の為に取り出した羽毛です】

取り出した羽毛は専用の筒の中でゆすったり、上下に落下させたり、薄く広げてみたり、筒の片側に集めてみたりして、羽毛の状態を診断します。ちょっとこの画像だけではご説明し切れないんですが、

①汚れによって羽毛が塊りとなったダマが多めに見受けられる
②千切れによってチリとなってしまった羽毛が通常程度見受けられる
③全体的な汚れは通常程度である
④羽毛の芯はツブれていない

という診断となりました。
羽毛ふとんから羽毛を取り出し、羽毛そのものを完全に洗浄して乾燥する際、千切れた羽毛などを取り除くと、羽毛総充填量の15％〜20％程度が失われます。単純計算で、羽毛充填量1.2kgのもので、0.18〜0.24kg程度目減りする計算となります。

でも今回は、それほど保温力は求めていらっしゃらないということなので、少し【かさ】は減りますが、足し羽毛をせずにお仕立てすることになりました。


【今回のおふとんお仕立て内容】【2025年】
＊お持ち込み羽毛ふとんサイズ：シングルサイズ【150x210cm】
＊基本作業：解袋・除塵・完全洗浄・冷却除塵・羽毛吹き込み・仕上げ
＊側生地：60番手・綿100%生地・キルト：5x6（30マス）
＊お仕立てサイズ：シングルサイズ【150x210cm】
＊足し羽毛無し
＊お仕立て単価【38,000円程度】
＊単価は原料価格の変動等で変更となる場合がありますので、詳細の提示はしておりません。
＊店頭ではもちろん、解袋・洗浄・充填などの工賃、側生地、足し羽毛など全ての金額をご提示させて頂いております。


【リフォーム後の羽毛ふとん】

■羽毛充填量：1.1kgで仕立て上がりました。

お仕立て上がりまでに約２週間程度のお日にちを頂いております【繁忙期は３週間ほど】。検品と写真撮影をさせて頂き、お客様へお引き渡しとなります。

さて、今回の事例をご覧いただき、ご参考となりましたでしょうか？

小野ふとん店の強みはなんといっても寝具専門店ならではの【対面でのご相談】。大切な羽毛ふとんが現在どんな状態なのか、加工にどれだけの手間とコストが発生するのか、お客様のご希望を実現するためにどんなリフォーム内容が適しているのか、じっくりと、でも分かりやすくご説明させていただきます！

まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
そして、よろしければ羽毛ふとんをご持参いただき、お話しをさせてください！